文書術: 読みこなし、書きこなす (中公新書 2073)

著者 :
  • 中央公論新社 (2010年9月1日発売)
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「“起承転結”で書くやつは学習障害を疑われる」

こんなショッキングなことが書かれていた。
欧米人が日本の伝統的な型である起承転結で書かれた文章を見ると、
「コイツ馬鹿なのか?」
と思うらしい。

文章に限らず、会話においても以前から言われていることだが、
日本人はまわりくどい。
それが“美学”として通じるのは、よっぽどの達人が発した言葉、文章だけだ。
結論を先に言わずに、くどくどと前置きするのは、やはりどう考えても非効率的だし、論理的じゃない。
人に何かを訴える力も弱い。

就職活動では、実に数十社にエントリーシートや、履歴書を提出した。その時には、やはり「結論から書くこと」を心掛けた。
「結論→理由→具体例→結論」
これが、一番効果的に相手に何かを伝える方法だと思う。

「日本人の奥ゆかしさ」を否定するつもりは無い。
寧ろ僕はそんな日本人の控えめなところが好きだ。

しかし、これから社会でビジネスマンとして働くにあたっては、
「文章」や「会話」に意識していかなければならない。

相手の様子を慮る回りくどさは、多忙な相手にとっては、逆に失礼に値するだろう。


ちなみに、
偉そうなことを言っているが、
僕はまだ全然実践できていない。

頑張れ自分。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2011年10月19日
読了日 : 2011年10月17日
本棚登録日 : 2011年10月11日

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